2006年2月
愛知県:渥美半島・伊良湖岬

 

 ネットの県内レジャー関係ポータルサイトを覗いていると近県情報として渥美半島の菜の花が見頃であることを紹介していた。先々週は伊豆は井田集落の菜の花を楽しんだが、渥美半島で花卉栽培も盛んな所であり他の楽しみもあるかも知れないと思い立ち出かけてみた。

 伊良湖を初めて訪れたのは高校3年生のクラス旅行だった。そのときは日出の石門から恋路が浜まで歩き、椰子の実の詩が彼の地に流れ着いた一つの実から生まれたことも知った。
 その後何回か訪れたり、鳥羽へのフェリーを利用する際に通過したりしていたが、一泊するのは初めてである。
 ルートは浜松インターまで東名、国1バイパスから浜名湖大橋、潮見坂を経て渥美半島を遠州灘側沿いに走る国道42号線に入る。この42号線は海をまたいだ紀伊半島に続いている面白い道である。
 東名ではハンドルを取られるほどの強風だったが、渥美半島にはいるとそれも弱まり快適なドライブになった。赤羽漁港手前のコンビニで弁当を購入、近くにあった公民館の駐車場で昼食をとる。
 伊良湖岬に近づくにつれ、道路沿いに菜の花が目につくようになる。最初に車から降りたのは伊良湖岬灯台手前の恋路が浜に面した駐車場で「願い事が叶う鍵」なる石造のモニュメントがある。ここで「宝くじが当たって新しいキャンピングカーが買えますように」と願い事をし、脇にあったベンチでしばし休憩した。
 
 メインの菜の花は一カ所にあるのではなく、数カ所に分散し伊良湖岬から伊勢湾沿いに走る259号線に回り込んですぐの所にあった。さほど大きくない畑の右側に「菜の花まつり」のメイン会場があったらしいが、それを示す案内板が設置されておらず通過してしまった。
 ここから数百メートルの所に夜間ライトアップを行う最も広い面積の菜の花畑があったが、十数台しか入れない駐車場しか設置されていない。丁度1台の車が出たところで運良く駐車できたが、イベントとしての案内表示はなく、・警備員もいない状態で、ここの「まつり」は菜の花の種を蒔いた、咲いた、勝手に見ていけがコンセプトらしい。
 
 面積にして4反ほどであろうか今が盛りとばかりに咲いている菜の花畑をまずぶらぶらと1周し、時間はたっぷりあるとさらに1周。1周目で不思議に思ったことがあったが2周回ってさらにそれが増した。これだけの花なのにミツバチを1匹も目にしなかったのである。温暖な地でミツバチが飼育されていないはずはないのにどうしてなのか、ミツバチが嫌う花なのか疑問が残った。
    どうせ来たのだからライトアップも見ておかなければと傾きつつある陽の下の車に入り、犬も一緒にいつしかうつらうつら。隣に止まった車の閉まるドアの音で目が覚めれば17時過ぎ。薄暮の菜の花畑にまだ灯りはついていない。まずは夕食にしようと定番のインスタントラーメンをかき込む。ひっきりなしに車の中を覗くように通る見物人を避けるためカーテンを閉めていたため点灯の瞬間を見ることは出来なかったが、そろそろ灯っているのではないかと開けたカーテンの向こうに幻想的な風景が広がっていた。
 ぐっと下がった気温の中犬と一緒に3回目の菜の花畑周遊を楽しんだ。
  

   このまま菜の花畑の横で泊まってしまう方法もあったが、ライトアップの終了時間が不明であり、点灯されている間は騒々しいに違いなく、事前にネットでリサーチしてあった「サンテパルク田原」という農業体験施設・公園へ移動した。
 ここの駐車場は3カ所に分散し200台は収容できようかという広さで、最も広い駐車場へ入る。施設への入り口に近いところの一角は雪が積まれていて駐車禁止のため、進入禁止柵のすぐ横に車を止めた。
 夜半子供連れの親子が雪山で遊ぶ声がし彼らが去った後に来た地元の若者と思われる連中のスケボーと嬌声がしたが、いずれも1時間もしないうちに静かになった。

 午前1時頃犬のトイレにつきあい目を覚ました以外はシュラフのジッパー部分からの寒さを感じたものの、ほどほどの睡眠を取り8時半起床。散歩を催促する犬と一緒に昨夜はハッキリしなかった周辺を散策しながらの写真撮影。 私の車しかいなかったはずの駐車場には半分近く車が入っているが、サンテパルク田原の入り口から最も遠い所から埋まっていて、ここでも不思議な光景だと思いつつ高台へ続く散策路へ歩を進めた。ここから見下ろすと、公園隣ある池の畔に蒲鉾屋根の体育館らしき施設があり、車から降りた人々がそちらへと移動して行く風景に車の埋まり方に合点がいった。

 朝食を取り、帰路の259号線は道の駅「田原めっくんはうす」に立ち寄り地元農産物を購入。道の駅からほんの少し走ったところで半島を横断する地方道を経て42号線に戻る。
 途中浜名湖の西に位置する新居町に住むオートキャンプが縁の友人宅まで30分ほどの所から電話するとご夫婦とも在宅とのこと、久しぶりに顔を見たいからと立ち寄らせていただく。
 国1、磐田バイパス、袋井バイパスを走り、今度は菊川町に住むキャンプ友達を訪ね、ここでも運良くご夫妻に会うことができた。
 
 冬の間、春の待ち遠しさがつのるのも年齢が為せる衰えの証拠であると思うこの頃である。

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