またまた尻焼け温泉
2006.

 6月に行くも雨に降られ、河原の湯は温度が低く長く入っていることは無理だった。 仕方なく堰堤下にある浴槽に入ったが、こちらは湯温が高すぎてゆっくり入るにはほど遠かった。
 そんな状況だったからかどうか知らぬが、アトピーは一向に快方に向かわず、掻痒は増すばかりだった。
 日々あちこちをポリポリ掻き、夜は夜で痒さで夜中に目を覚ますため、慢性的な睡眠不足になっていた。

 過去2回の経験で河原の湯でゆっくりと入らないと効かないのではと思い、この7月に4度目の尻焼け温泉行きを決意した。

 今回は芝川経由を止め、精進湖経由で甲府南ICを経て須玉で中央道を出、後はいつもの清里〜佐久〜軽井沢〜長野原〜六合村のコースをたどった。

 家を出てしばらく走ったとき、車体後方で金属どうしがぶつかり合う異音を耳にした。過去同じ音で、マフラーをとめる金具が折損していたことを経験していたため、即座にまただと直感した。
 すでに富士宮市内に入っていたため、友人のI氏に電話をし、仮止めする針金を分けてもらいたいと告げた。前回の折損の時も同氏に溶接をお願いしており状況を即刻理解してくれ、到着すると懐中電灯を持って家の外で待っていてくれた。
 結局折損部分の金具を全部外し、針金で仮止めを行うまで全てI氏の手に委ねる結果となり、外した金具は補強を入れて再度溶接してもらうことになった。

 おかげで走行中マフラーが落ちる心配は無くなり、安心して運転することができ午前2時前には尻焼温泉近くにある六合村村営駐車場に到着することが出来た。

 駐車場にはすでに車中泊の様子の先客が3台。まずはこちらも車中泊するための場所を決め車を止め、タオル一本とランタンを持って河原へ向かう。
 この時間誰もいないだろうと思っていたが、若者2人が浅い所に寝転がってペチャクチャ喋っていた。「今晩は」と挨拶し、じっとしていても体が揺れているような感覚で足下がふらふらしたが、いつも入る場所へ歩を進めた。

 30分ほど浸かって第一回目の入浴を終了し車に戻ったが、噴き出す汗が泊まらない。他車が睡眠中のところでエンジンをかけることも出来ず、DC-ACコンバーターで扇風機を回し何とか放熱することができた。この夜は出入り口、両サイドの窓、運転席・助手席の窓も開けて寝たが蒸し暑く熟睡できなかった。

 翌日朝7時半に河原へ行くと2人の先客がいた。湯温は夜中より上昇し、場所によってはまさに尻が焼けるほど熱く、上の堰きから谷水がちょろちょろ入ってくる所に体を沈めた。カジカガエルがコロコロと鳴き、小鳥の声がひっきりなしに聞こえる中でのんびり湯に浸かる至福の時間をしばらく過ごす。一方で私のいるすぐ横の浅いところにはカジカガエルのオタマジャクシと思われる集団が40度ほどの湯の中で平気で泳いでいる。 時々高温の湯がわき出している穴に潜り込む奴もいる。何とも不思議な光景が目の前に展開されている。

 一時間ほど経った、のぼせる一歩手前のところで湯を出て車に戻る。朝食をとり、2度寝から目覚めたのは12時少し前、その前にも何回か寝ぼけ加減で目を覚ましたがすぐ眠りに戻っていた。
 朝は曇っていたが、昼頃には青空が広がり、太陽が容赦なく車を炙る。周囲に迷惑がかからないよう駐車場の外れに車を移動してから発電機のエンジンをかけ、車内の扇風機を回しぱなしにする。
 昼食後3回目の入浴に行くが、炎天下の入浴は長居できず早々に切り上げ車に戻る。

 横になっていれば何時しか眠ってしまい、薄暗くなった19時過ぎに起きだし3回目の入浴後、缶ビール2本で気持ちが良くなり横になる。
 夜中12時半頃目が覚め、4回目の入浴に向かう。真っ暗な中一人が入浴中。外のコンクリートで寝ていたところをランタンの明かりで照らされてあわてて起き上がった。 しばらくしてもう一人が来たが、ランタンの光が届かない対岸へ行った。
 先客の雰囲気を壊さないよう、ランタンの明かりを極限まで絞り、幽玄の湯を1時間ほど
じっくりと楽しんでから、車で焼酎の水割りで体を冷やした。

 翌朝、駐車場は7時前には10台ほどが入っていた。夜半までに都合4回の入浴を行い
アトピーへの効果もあったのではないかと勝手に決め込み、この朝の入浴は行わず簡単な昼食後帰路についた。

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