8月28日〜29日
身延町富士川クラフトパーク
 おりしも台風16号が九州に接近している中、山梨県なら南から湿った空気が入り込んでも大丈夫とこじつけて、渋る女房の尻をたたき出発。
 当初の目的地は同県境川村にあるオートキャンプ場。富士市から139号線を北上し精進湖から358号線を経て中道町に向かう。一昔前精進湖有料道路は2区間に別れ通行料を取られたが、いまは昔の料金所事務所が上九一色村の物産直売所になっている。役場裏にある上九の湯もなかなかの湯である。この上九一色村も市町村合併盛んな今、分村して一部は甲府市、芦川村と、一部は河口湖町、勝山村、鳴沢村などと合併すると聞いていたが、甲府市側との合併協は上九側の意向で解散してしまった。これから先どうするのか人事ながら気になるところである。
 中道町に入ってすぐの所には「曽根丘陵公園」というパーキングキャンプにはもってこいの施設があるが、今回目指すはあくまでも境川村。
 境川カントリークラブの南側に隣接するようにある黒坂オートキャンプ場に到着するも鬱蒼とした雑木林の中に細い砂利道が延びており乗用車で進入しても木々の枝が屋根や窓を打つこと間違いなしの有様に、こりゃ駄目だと管理事務所に行く前に退散した。
 さて、次はどこにしようかと思案するときに助けになるのはカーナビで、周囲のキャンプ場を検索すると三珠町に黒岩ダムキャンプ場が示された。どんなキャンプ場か見当はつかないが取りあえず向かうことにした。
 三珠町は市川団十カ発祥の地で歌舞伎文化公園があり、その中に文化資料館や民俗資料館、考古資料館などがある。考古資料館は天守閣の形をして甲府盆地を一望する展望台にもなっている。この地を訪れるには桃や杏の花が咲き誇る4月初旬がお勧めである。

 さて、カーナビの案内に従って「黒岩ダムキャンプ場」付近に到着するもそれらしき施設を確認できない。しばらく行ったり来たりしたが見つけられず他を探そうと六郷町方面に道を辿り、長さにして2,30mの川を渡ったとき上流側を見るとテントが数張り草むらの向こうに見えた。堤防の車止めの前には4台の乗用車があり「黒岩ダムキャンプ場は」車の入れない河原のキャンプ場と判明した。
 六郷町には日帰り温泉の「つむぎの湯」があるが、今回はパスして先を急いだ。六郷町から下部町久那土に抜け、本栖湖から下部に下る300号線に合流する。このあたりは近年「ホタルの里」として知られるようになった。毎年6月になると私たちが昭和30年代に家の周りでごく普通だった光景がこの地で見ることができる。

 下部の温泉街を左に見て波高島に出る。ここは下部町と身延町の境になり、富士川にかかる富山橋を渡る対岸沿いに走る52号線を突っ切ると、8月13日〜14日に行った早川町のキャンプ場に至る道につながる。52号線からすぐの所に「富士川クラフトパーク」がある」。市川大門町の黒岩ダムキャンプ場を過ぎてからは、キャンプ場での宿泊は行わず「Pキャン(パーキングキャンプ)」で行こうと心に決めていた。そしてその目的地は富士川クラフトパークの駐車場。ここは駐車場に近接して水洗トイレがあり、外灯も整備され安全に泊まることができる。難点はただ一つ、駐車場が微妙に傾斜していて、車を水平に保つことが難しいこと。ただ、これも夜間は指定の区切りを無視して駐車すれば何とかなり、朝になったら元に戻せばよいわけである。
 キャンピングカーには60リットルの水タンク、温水ボイラー、貯留式水洗トイレが付いており、走行充電できるサブバッテリーを搭載している。家を出る前にフル充電しておけば、夜間数時間の車内照明、一晩中の冷蔵庫稼働、シャワーを使ってもおつりが来る。とは言っても私の場合は就寝時には冷蔵庫のスイッチを切り、さらなる余裕を確保するようにしている。
 

クラフトパークは面積53haと広大で、全面芝生の多目的広場や、アスレチック、カヌーポロの試合もできるカヌー場があり、家族連れのピクニックにはもってこいの施設である。
 この施設内をまずは息子と散歩しながら芝生の広場は裸足で歩く。
 女房はトイレから戻ってくると猫とごろ寝。私は車に戻ったところで缶ビールを1本。朝早く起きたため少々眠い。チョットだけと横になったのがまずかった。二人と2匹はそのまま深い眠りに陥ってしまった。
 シートに窮屈な格好で寝ていたため背中が痛くて目を覚ましたら19:30だった。この日は尻を蹴飛ばさず声で女房を起こした。あわてて夕食の支度、といってもこの日は出発時自宅近所のスーパーで買い込んだ刺身。米は炊かず「サトウのご飯」。女房はすぐにご飯となったが私はさらにビールを取り込む。Pキャンの食事は簡単に済ますのが一番である。
 道の駅などにPキャンする場合は、地元農産物や加工食品でその地の味を楽しむこともできる。最近の道の駅はレストラン・食堂などを併設している場合もあるのでそれを楽しむ手もある。ここではビールのつまみに煎餅をクラフトパークの売店で買い込んだ。
 缶ビールの栓を開けるたび女房が横目で睨み、ため息をつく、いつしか雨が降りはじめアルコール補給も切り上げたが、手持ちぶさ故に車内のテレビでオリンピック観戦となった。
 クラフトパークに勤める人々の車が1台また1台と駐車場を出て行き、とうとう私たちだけになったが外灯が多いため不安はない。ベッドメイキングをし21時30分には再び横になった。
 翌朝も雨。朝食は刺身と一緒に買ったパンと牛乳。コーヒーを沸かしても良いが、夏場の車の中ではあまり火を使いたくない。普段なら朝刊を読みながらとなるのだが、キャンプでは新聞を読まなければという気持ちは全く湧いてこない。台風情報もカーラジオのニュースで十分である。食事後しばらく駐車場で跳ねる雨粒を眺め、窓を伝う雨に見とれていた。雨のクラフトパークをおとずれる車もない駐車場で「帰ろうか」と2人と2匹は定位置に。
 帰りは52号線をひた走り富士川町松野経由で富士の自宅に帰着した。
 
【参考】
 キャンプ場利用経費:0円
 車燃費:走行距離160km/8km×83円=1,660円
 食費:ビール(発泡酒)190円×4本+肴900円=1,660円、
    妻のおかず 400円、パン400円、牛乳190円
    米は家にいても同じであるため参入せず。
    合計4,310円                                          戻る  TOP