上州路の旅
2005.10.8〜10

               10/8   自宅〜中央道八王子IC〜圏央道あきるのIC〜関越自動車道高崎JCT〜北関東自動車道伊勢崎IC〜勢多郡東村:星野富弘美術館P(泊)

              10/9   伊勢崎IC〜関越道:渋川伊香保IC〜中之条町〜六合村:尻焼温泉〜長野原〜軽井沢〜国道18号線〜佐久〜野辺山電波天文台P(泊)
                 
              10/10   〜自宅

 星野富弘氏の詩画展を見に行った妻が、氏の美術館に一度行ってみたいと言っていたのを心に留めていたが、関越経由になることで躊躇していた。
 ある日何の気なしに地図を見ていたら、関越自動車道に接続する圏央道なる道路が八王子近くに延びており、これを利用すれば意外と近いことに気づいた。
 例により、突然の実行表明に妻の憮然とした表情をやり過ごし、夕刻から雨の天気予報の中出発。

 八王子からあきる野ICは地図で見ると至近だが、途中でどちらの方角へ走っているか判らなくなるくらいあっちへ曲がり、こっちへ曲がるルート。あきる野ICから鶴ヶ島JCTまでは車は少なく快適なルート。関越自動車道にはいると3連休の初日とあって、さすがに走行車は多くなる。
 高崎JCTからの北関東自動車道に入るとまた車は少なくなる。
 伊勢崎出口からの一般道は、ここが関東の地であることを認識するに十分なほど車が多く、対向車がとぎれることはない。
 日光を経て今市に至る122号線に入っても対向車は多い。星野富弘美術館は勢多郡東村の渡瀬川をせき止めた草木ダムが形作る草木湖を眼下に望む場所にある。
 美術館は近年新しい建造物に移ったそうで、円筒形の部屋をいくつも接合したようなモダンな形をしていた。入館料は500円で、15時を回っている時間でも、前の人が見終わらないと次の画は見れないほどの入館者がいた。出版物でお馴染みの画もある中に、初見のものもあり飽きることはなかった。花の画ばかりかと思っていたが精細な風景がもあり氏の観察眼のすばらしさが十分伝わってくるものがあった。

 美術館を出る頃には小雨が降り始めていた。美術館の駐車場は国道122号線沿いに美術館の反対側にある。この駐車場に付属したトイレはないが、身障者車両が駐車可能な美術館側の駐車場に設置されている。 駐車スペースは122号線から最も離れた奥の所で約50mあり、夜間の走行車の音はさほど気にならない。暗くなってきた所で雨は本降りになり翌朝まで降り続いた。
 P泊の場合、夕食後から短時間に就寝になる。早めの就寝は同行の犬には不評のようで、散歩に連れて行けとうるさい。

 翌朝は早めに美術館駐車場を出発。昨日の道を関越道まで戻り北上。渋川伊香保ICは本線上までつながる渋滞で先が思いやられたが、IC出口の信号が渋滞の原因で、ここを過ぎてからは快適なドライブになった。
 中之条町を過ぎて吾妻線長野原草津口駅前からは昨年経験している道。
 尻焼温泉村営駐車場は満杯状態。車の横にシートを出し駐車スペースを自車以上に占有し、下で宴会中のグループが幾つか居て混雑に輪をかけていたが、到着時タイミング良く一台の車が出て行ったため、すんなり駐車場に入れた。
 湯に浸かったり、外で休んだりで川原の湯は30人ほどの先客。男は水着着用、非着用が半々。さすがに女性は全員着用。湯温は最適で肩まで浸かったり、膝下だけ浸かったりを繰り返して1時間ほど楽しむ。
 
 湯から上がり服を着ているときにやけに疲労を感じ、息が切れる。のぼせたと思ったが後の祭り、駐車場まで這々の体でたどり着き、車の中に倒れ込んだ。なんとか普通の状態に戻るのに1時間以上を要した。
 
 発電機、宴会の嬌声が轟く駐車場での泊は遠慮申し上げ、長野原から北軽井沢の道を南下する。どこかP泊出来る場所はあるだろうと走っている内に18号線、中軽井沢の信号が頭の渋滞に巻き込まれる内日は落ち暗くなる。18号線に出てから佐久に入り141号線を南下する。佐久を過ぎた時点でP泊地は野辺山の国立天文台野辺山宇宙電波観測所の駐車場と決めていた。

 天文台の長さ100m、巾30m程の広大な駐車場に到着したのは19時過ぎ、天文台正門に一つだけ外灯があるだけで駐車場は真っ暗。雨は降り続け、トイレには施錠。夕食はカップ麺、犬を連れて雨の中駐車場を一周する。全ては明日になってからと、ここでも早めの就寝。

  明ければ駐車場の南側正面にいつ出来たのか、南牧村が運営する農村文化情報交流館「ベジタボールウィズ」なる建物がドカーンと聳えていた。開館時間は10時、その前に直径45mのパラボラ型電波望遠鏡を見に行こうと、相変わらず降り続ける雨の中出発。16,7年前に訪れたときは出来たばかりで錆一つなかったのが、歳月が流れる内に痛むところは痛んでいて、施設維持に要す経費が人ごとながら心配になる。
 あちこちに説明文があるが、素人には難解であり、遙か宇宙の彼方で起こっている現象に、普段の生活では100kmを越えれば遠いと感じ、24時間の生活パターンの中で、精々生きても7,80年、さらには自分の体重に等しい重力しか感じない身には絵空事としか思えない。ましてや観測したことが何万光年、何億光年前に起きたことであるとなれば、余計に理解しようとする気は失せる。

 車をベジタブルボーイズの駐車場に移動し入館する。農村情報交流館と言っても中にあるのはフライトシミュレーターにプラネタリウムが主な施設で、AVコーナーで野辺山の自然や産物を紹介するビデオを見ることができ、野辺山の開拓の歴史を紹介する写真展示コーナーがかろうじて「農業」を感じさせる施設である。

 ドーム型シアターと銘打ったプラネタリウム入場料は大人350円なり。大人200円のフライトシミュレーターは着陸できず滑走路に激突してあえなく夫婦二人とも即死となった。エントランスホールでソフトクリームをなめ、物産即売店を冷やかして退館。雨はやまず。

 野辺山からは141号、52号で富士川沿いを南下し帰路についた。