社会課題から生まれているメガトレンドによって、数々の成長市場が存在していることは、このメルマガをご覧いただいている方であれば、

すでに、拙著、書籍「SDGsビジネスモデル図鑑・社会課題はビジネスチャンス」や、レポート「社会課題解決・成長市場20選」でご覧頂いていることと思います。

ですが、それらの中でもまだご紹介していなかった、社会課題から生まれている成長市場の一つを今日はご紹介します。

この市場は、関連産業への事業機会も多いにも関わらずまだまだ国内では無名に近く、知る人ぞ知る成長市場なのですが、その市場とは…

身体的負荷を軽減する「アシストスーツ市場」

製造業、建設業、介護、農業、運送業、林業、漁業、などなど、重量物を運んだり、しゃがんだり立ったり、長時間立ちっぱなしだったり、同じ姿勢だったり,,,

さまざまな現場で発生している身体的負荷を、身につけることで軽減できる「アシストスーツ」と呼ばれる、まだまだ知る人ぞ知る課題解決商品の市場です。

人的資本経営を阻む、労働災害多発危機..

職場における腰痛は「4日以上の休業を要する職業性疾病」のうち、約6割を占める代表的な労働災害の一つとして、厚労省も警笛を鳴らしており、昨今の人的資本経営の実現を阻む重要課題ともなっています。

少子高齢化によって、毎年80万人もの人が国土から姿を消している「人口減少先進国」の日本では、2030年には3人に一人が65歳以上。

人手不足による一人当たりの労働負荷や、高齢になるほど高まる腰痛リスクなど、今後ますます解決商品への需要が高まっていく一方の課題解決市場の一つです。

市場規模は、国内128億円、世界75億9,750万米ドルあっても、なぜ、知る人ぞ知る市場なのか?

ここまでの話からすると、腰痛大国の日本ではもっと知られていても良さそうな「アシストスーツ市場」ですが、では、なぜ、あまり聞くことがないのか?なぜ、知る人ぞ知る市場なのか?

それは、まだまだ黎明期の市場であることもあるのですが、、、、実は、このアシストスーツ市場は日本と世界では呼び方自体が違うため、「アシストスーツ」という言葉だけを知っていても、すでに、活況が起こって起こっている世界の動きは目に留まらないこと。

また、それによって、国内のメディアにはキャッチされていないことで、目にする機会が単純に無いだけということにもあります。

実は、世界的にはこの市場のことは、「アシストスーツ」のことを「exoskeleton」(エクソスケルトン)と呼ばれていることが、日本には情報が入って気にくい要因の一つでもあると、すでに国内から世界20ヵ国に事業展開し、累計出荷台数3万台を突破しているアシストスーツの開発製造を手がける株式会社イノフィス 取締役の依田氏は話します。

そして、このアシストスーツ市場。国内市場は2025年には128億円。世界市場は、2028年までに75億9,750万米ドルに達すると予測されています。(出典:国内予測/富士経済・世界予測/GII)

参入企業に続け。世界20ヵ国/累計出荷台数3万台突破の日本企業も誕生

そんなアシストスーツ市場では、すでに国内外で成長企業が誕生しているのですが、ぜひ注目したい点があります。

それは、当然ながら一つの製品はさまざまな部品、素材から構成されており、自動車の需要が高まれば、それは同時に自動車製造に使われているボルトやナット、フィルター、タイヤなども需要が高まっていくのと同じように既存産業にも大きな事業機会を生んでいるということなのです。

では、それらは具体的にどのような産業なのか?

今月の「月刊社会課題と新規事業」では、今アシストスーツ市場で急成長している企業の代表ご本人から、そのことについて聞かせて頂くことができるので、興味のある方はぜひこの機会に、こちらからご購読をお試しください。(ご提供は当月下旬を予定しております。)

投稿者プロフィール

深井宣光
深井宣光
月刊『社会課題と新規事業』オープンイノベーションナビゲーター

一般社団法人SDGs支援機構 事務局長/経済産業省関東経済産業局のベンチャー支援事業サポーター/東京都スタートアップ支援事業「NexsTokyo」メンター/JーStuartup WESTサポーター等を務める。

社会課題をビジネスで解決する仕組みと成功法則の調査・研究者。各種メディア、企業でのSDGs/サステナブル企画の、企画・監修のほか、講演、執筆、社会課題解決型のスタートアップのメンタリングなど多岐に渡って活動。NHK WORLD JAPAN「未来計画Q」公式サポーティングパートナー、フジテレビ「チャギントンSDGs」シリーズの他、日本テレビ「ZIP!」、テレビ東京「秒でNEWS180」「美しき捨て方」等、各局のTV番組等を監修及び出演。Googleが世界規模で推進する「Humans of YouTube」にて、社会的・文化的・経済的に有意義な影響を与えた日本を代表する100人の一人に選出。著書に「小学生からのSDGs」(KADOKAWA)。「SDGsビジネスモデル図鑑・社会課題はビジネスチャンス」(KADOKAWA)がある

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