石川県羽咋市にある大型リングの鍛造生産を行う平鍛造。同社は、2018年10月1日、大手ベアリング会社のNTN株式会社が、100億円で買収。

日本国内最大手ベアリング企業のNTNが、100億円で買収を発表した平鍛造ですが、実は元々強引な客先交渉で、取引先の信頼を失い受注ゼロ。

リーマンショックや円高による受注減で経営が傾き、金融機関からも「貸す金は1円もない」「企業価値ゼロ」と突き放され、一時は廃業寸前に陥っていた企業でした。

そんな受注ゼロ・価値ゼロ・信頼ゼロの状態から、どのようにして100億の価値がつく企業へと成長できたのか?

様々な理由はありますが、そのうちの1つは、徹底的な改善への取り組みでした。

徹底的な改善が利益を生み出す。

鍛造や鋳造、金属加工なども含めあらゆる工場は、製品を生産することが売上や利益に直結します。製品を生産しなければ、売上や利益が上がらないばかりか、生産機械を動かすコストだけがかかってしまうことも。

近年は様々な影響による電気代や燃料代の増加により、例え生産をしていなかったとしてもかかる生産機械の待機コストはバカになりません。

そのため多くの工場経営者が、とにかく生産をし続けるためにはどうすればいいかを考え、いかにムダなく生産ができるか。どれだけ生産効率を上げることができるかに苦心をされています。

平鍛造も同じく、いかに生産効率を上げて、売り上げや利益を上げていくか考えられ、そこで平鍛造が取り組んだのは、徹底的な整理整頓でした。

それまで平鍛造では、生産に使う金型を探すのに専任の従業員が1日2時間をかけていました。そのため毎日2時間の残業が発生。さらに金型を探している時間、生産も止まります。

鍛造に使う金型の数は1000個を超え、滅多に受注することのない製品の金型もあり、到底整理できる状態ではなかったそうです。

そこで平氏が行ったのが、工場のシャッターを打ち抜き、新たな建屋を建設。鍛造に使う金型を置く専用スペースを作りました。

建屋と棚だけで、6000万円もの費用がかかりましたが、従業員の1人が1日に2時間も金型探しに使う時間がなくなり、いつでも金型を探せる状態になることで、生産効率もアップ。

これまでよりも同じ時間で生産できる量が増えることで、時間あたりの利益率は向上。さらに浮いた時間で新たな生産を行うことで、売上や利益が益々増えていく好循環を生むことができるようになりました。

他にも短時間で生産できることで、納期にも余裕を持って納品できる体制を築き、従業員も残業がなく、長期休暇も取りやすい状態になり、従業員の元々の生産性も向上。

時間あたりの売上や利益も向上したことで、同社は従業員の平均給与を、同社がある石川県の2倍以上を実現。

世界一の生産スピードで100億企業へと成長

今日紹介したのは、平鍛造が行った改善施策の1つですが、このような改善を様々な場面で行った結果、平鍛造は世界一のスピード生産を実現。

国内最大手のベアリング企業や海外最大手の建設機械メーカーなどに認められ、国内シェア50%以上を獲得。企業価値ゼロの状態から、100億企業へと成長することに成功しました。

そして今回、このような生産現場での徹底的な改善や、その他平鍛造が「価値ゼロ」「信頼ゼロ」「仕事ゼロ」の状態から、最終的な企業価値をわずか数年で100億円まで高められた具体的な施策や取り組みをお伝えする、オンラインセミナーを開催することが決まりました。

開催日は、7月18日(木)。わずか数年で、自己資本比率80%超えの無借金経営。鍛造業にも関わらず利益率は業界平均4倍の20%超え。

従業員の平均給与は2倍以上の高収益企業へと成長した秘密を、現場叩き上げの平鍛造前社長の平氏に直接お伝えいただきます。

もし、生産現場や向上を抱えている経営者の方で、

・自社の業界が構造的な不況業種で衰退しているのをなんとかしたい。

・いい従業員がいなくて、改善施策が現場に浸透しない…

・取引先からの価格の引き下げ要求などで薄い利益を上げていきたい…

このようにお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひこの機会に7月18日開催のオンラインセミナー『企業価値100億まで成長させた事業再生の秘密』にご参加ください。

詳細はこちら

*参加申し込みは7月17日(日)まで

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