「日本の人口は減少傾向にある。だから人手不足が止まらない。」

このような話を、あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?

確かに日本の人口は減少傾向にあり、今年の4月に総務省が発表したデータによると、日本人の人口は2023年と比べると83万7千人減少。

特に15歳から64歳の生産年齢人口は、1995年をピークに減少しており、2050年には5,275万人(2021年から29.2%減)に減少すると見込まれており、

さらに地方での人口減少はより深刻で、2040年には全国の自治体の半数が消滅の危機といわれるほど。

そんな中、各業界で人口減少による人手不足が叫ばれ、人手不足倒産も近年目立つようになってきました。

とはいえ、人口減少だから人手不足で、売上や利益が上げられない…とは言えないかもしれません。どういうことかというと、人手不足の理由の1つが、生産性が低いから…かもしれないということです。

人手不足の理由は生産性が低いことにある?

2023年に公益財団法人日本生産性本部が発表したデータによると、2022年の日本の時間当たり労働生産性は、OECD加盟38カ国中30位。1970年以降で最も低い順位となり、ポルトガルやハンガリー、ラトビアとほぼ同水準。

そのため日本企業の多くが、賃金カットやリストラによる人件費削減をした上で人を入れなければ利益が上がらない構造にあるといわれています。

その解決策として挙げられるのが、ITの導入やDX化。とはいえ、多くの企業がDXに取り組みたくても、DXに取り組めるだけの人材がいない。ITを入れたとしても、社内に浸透しない。そもそもDXやITが良く分からない…となってしまい、

結果、人を入れて売上や利益を上げるしかなく、人をより多く入れるためには、給与を下げて入れるしかない。そのような悪循環に陥っている企業が数多く存在します。

ではどうすればいいのか。

その解決策のヒントが、風力発電に使われる大型リングなどの鍛造生産を行う平鍛造が行った事業再生にあります。

生産性向上で人手不足解消”するしかなかった”平鍛造

風力発電に使われる大型リングの鍛造生産を行う石川県羽咋市にある平鍛造。

同社は日本最大手のベアリングメーカーであるNTN株式会社に、100億円で買収された企業ですが、一時、受注ゼロ・価値ゼロ・信頼ゼロの廃業状態に。

140人いた従業員もわずか15人に減少。そのため生産に必要な機械を動かすための人員も足りないほど追い込まれたことがあります。

人を雇いたくても現金がなく、さらに受注ゼロ・価値ゼロ・信頼ゼロの廃業状態の同社に入社してくれる人も当然いませんでした。

そこで平鍛造の前社長平氏が行ったのが、徹底した生産性向上です。

同社が行った生産性向上の事例をいくつかご紹介すると、

例えば1つは金型探し。平鍛造では以前、生産に使う金型を専任の従業員が1日2時間かけて探していました。当然金型を探している間は生産が止まります。さらに金型探しのために、毎日2時間の残業が発生。

そこで平氏が行ったのが、工場のシャッターを打ち抜き、鍛造に使う金型を置く専用の建屋を6000万円もの費用をかけて建設。

他にも、たとえ機械が故障して止まったとしても、復旧させる手段への設備投資や、機械の清掃・メンテナンスにかかる人数と時間を計算し、メンテナンス計画を生産計画や経営計画に組み込むなどを実施。

もし万が一生産機械が止まったとしても、急に手持ち無沙汰になる従業員が出ることがないようにすることで、安定した供給と世界一の生産スピードを両立し続けられるように。

小さなところでは、作業服のクリーニングの流れの改善まで行っていました。かつてはクリーニング後の作業服を、事務職員の方が30分以上もかけて整理していたのを、

全てハンガーにかけて納品してもらい、クリーニング済みの作業着を吊るしておく透明キャビネットを特注するようにし、事務職員の方が時間を取られないようにするなど、このような徹底したボトルネック解消を行うことで生産性向上を実現。

このような生産性向上を行うことで、浮いた時間を生産に回すことができ、さらなる売上や利益向上にも繋がり、平鍛造は最も従業員が多かった頃に比べて、従業員数3分の1、生産スピード20倍を実現。

さらに、世界一の生産スピードと安定供給が出来る体制を築いた結果、新たな設備投資をしながらも、自己資本比率80%超えの無借金経営。

業界平均利益率5%以下の中、同社の利益率は20%超え。価値ゼロだった同社を、企業価値100億円まで高めることに成功しました。

そしてもう一つ重要なのは、このように生産性を上げることで、従業員は残業することもなく、休みも長期休暇も取りやすくなります。もちろん離職率も低下し、生産性向上=働きやすい環境を築けたことで、採用のしやすさにも直結。

さらに、生産性を上げたことで、従業員の平均給与も石川県の平均給与の倍額にまでアップ。

例えライバル企業と同じ売り上げでも、ライバル企業よりも利益が残る高収益企業へと生まれ変わることができました。

ではどうすれば自社でも生産性をあげて、採用難の時代でも人手不足にならず、賃上げを行っても安定した経営ができるようになるのか。

そのための生産性向上の秘密と、「価値ゼロ」「信頼ゼロ」「仕事ゼロ」の状態からわずか数年で、最終的な企業価値を100億円まで高められた具体的な施策や取り組みをお伝えするオンラインセミナーを、7月18日(木)に開催いたします。

もし今、人手不足状態にあり、人手をさらに入れずとも売上や利益をあげていきたい。

そのようにお考えの経営者の方がいらっしゃいましたら、ぜひこの機会に7月18日開催のオンラインセミナー『企業価値100億まで成長させた事業再生の秘密』にご参加ください。

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