こんばんは、深井です。
土曜日のこんな時間に、
このメールをみてくださっているということは、
きっとあなたは、
ビジネスに情熱を持って、
常に打ち手を模索し続けている
経営者の方だと思います。
そんなあなたに、今日のメルマガでは、
これまでもお伝えしてきたことの核にある
とっても重要なメッセージをお届けさせて頂きます。
◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆
ある居酒屋チェーンの社長が、ある日「社長の最大の仕事」に気づいた瞬間のエピソードに詰まった、全ての経営者が意識すべきこととは?
┃書籍「SDGsビジネスモデル図鑑
┃〜社会課題はビジネスチャンス」(KADOKAWA)は、
┃本メルマガと併用することで
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「美味しい料理を出せばお客様は来る」?
ある居酒屋チェーンの社長・高橋さんは、 若い頃「美味しい料理さえ提供すればお客様は自然と来る」と信じて、どこよりも美味しい串焼きと新鮮な食材にこだわりを持っていました。
しかし、、、
地域で一定の店舗数までは増やせたものの、開業から5年ほど経った頃、どんなに料理を工夫しても売上が一向に伸び悩むという現実に直面されたんです。
彼は、「味には絶対自信があるのに…どうしてお客様は増えないんだ?」と頭を抱えていました。
そんなある日、業績が好調な他の飲食店を視察したとき、ある張り紙が彼の目に入りました。
それは「平日限定・仕事帰りのクタクタ解消に一杯目100円!」という手書きで大胆な言葉とともに、その居酒屋の料理ではなく「働く人を疲れを癒す時間」をイメージした写真が貼られたもので、
何を得るために飲みにきているのかを一瞬で感じさせてくれ、周囲のお店よりも明らかに賑わっていました。
その瞬間、高橋さんは気づかされます。
「そうか、自分が売っているのは、料理じゃなくて、その先にある心癒される時間だ」
「今自分がすべき最大の仕事は、味の更なる追求なんかじゃなくて、誰よりも料理のこともお客さんのことも知っている自分が、お客様を連れてくることなんだ!」と。
社長の仕事は「マーケティング」
多くの人が、 「自分は〇〇屋だ」と自分のビジネスを商品を売ることととらえてしまいがちです。
物を運んでいるなら「運送屋」
家を建てているなら「住宅屋」
物を売っているなら「販売業」
サービスを提供しているなら「サービス業」
技術を売っているなら「技術屋」
などなど
ですが、、ビジネスの本当の中心は商品ではなく、商品を使うその先にある、お客さんの欲求の実現。
だからこそ、社長の最大の仕事は、見込み客と商品を繋ぐマーケティングであり、商品は、「ツール」にすぎません。
だからこそ、売れないアプローチはすぐに捨て、新しいアプローチで顧客のニーズに応えていく必要があります。
かつては、自社を、「飲食業」と既存のカテゴリーで捉えていた高橋さんも、ただ料理屋ではなく、どのようにすればお客さんに心癒される最高の時間を提供できるのかを考え抜き、
そして、それを、売り込み不要で売り続けることができるマーケティングに徹底的に取り組み始めました。
業界の枠を超えた発想を
マーケティングの視点を持つと、視野が一気に広がります。 多くの経営者が「この業界の常識だから」と自分のビジネスを制限してしまいがちです。
たとえば、「居酒屋だから料理を売りにする」という固定観念。 高橋さんも以前はそうでしたが、その視点を変えて「お客様に何を提供したいのか」を基準に考えることで、業界の壁を越えた発想ができるようになっていきました。
今すぐできるアクション
1. 同業だけでなく、売れている他業種の広告やキャンペーンを分析して、一体彼らは顧客に「何」を売っているのか?を解き明かす。→人の心理は常に普遍で、業界の垣根なんてありません。
2. 自社の商品やサービスのスペックに執着せず、顧客の欲求にとことん執着する。→顧客がお金を払っているのは、商品にではないからです。
3. 自社を定義を、既存の業界業種のカテゴリーではなく、提供する価値を基準に再定義する 。→あなたはきっと誰かに決められた枠にハマるような方ではないはずです。
今日のまとめ
社長の仕事は、商品をつくることではなく「顧客を引き寄せ連れてくること」。
なぜなら、マーケティングの原点は顧客理解。そして、その顧客のことを誰よりも知っていて、考え抜いてきているのは、社長であるあなた自身だからです。
社長の仕事はマーケティング。
この視点を持つことで、高橋さんのようにビジネスが一変するはずです。
それでは、次回もビジネス成長の武器をお届けします!
よい週末をお過ごしください。
またメールをお送りしますね。
ー事業繁栄のその先へ
深井
投稿者プロフィール
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価値づくり日本
価値づくり成長戦略プロデューサー
(株)バリューイノベーションジャパン
新価値創造事業 CCO
一般社団法人SDGs支援機構 事務局長/経済産業省関東経済産業局のベンチャー支援事業サポーター/東京都スタートアップ支援事業「NexsTokyo」メンター/JーStuartup WESTサポーター等を務める。
社会課題をビジネスで解決する仕組みと成功法則の調査・研究者。各種メディア、企業でのSDGs/サステナブル企画の、企画・監修のほか、講演、執筆、社会課題解決型のスタートアップのメンタリングなど多岐に渡って活動。NHK WORLD JAPAN「未来計画Q」公式サポーティングパートナー、フジテレビ「チャギントンSDGs」シリーズの他、日本テレビ「ZIP!」、テレビ東京「秒でNEWS180」「美しき捨て方」等、各局のTV番組等を監修及び出演。Googleが世界規模で推進する「Humans of YouTube」にて、社会的・文化的・経済的に有意義な影響を与えた日本を代表する100人の一人に選出。著書に「小学生からのSDGs」(KADOKAWA)。「SDGsビジネスモデル図鑑・社会課題はビジネスチャンス」(KADOKAWA)がある
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