もし、、
新商品を開発することも、質やクオリティを高くしなくても、今の市場規模を2倍、3倍にしたり、商品単価を2倍、3倍に上げることができたとしたら、、
実は今、ある市場がこの10年で2.2倍に成長しています。その市場とは、カットフルーツ市場です。
カットするだけで、市場規模が2.2倍に成長!?
カットフルーツとは例えば、カットスイカや、カットパイン、カットりんごなど、フルーツをカットしたもの。
ただカットするだけなのに、今、カットフルーツ市場が、この10年で2.2倍に成長しています。
さらに近年、スーパーやコンビニで取り扱いが増えているだけでなく、専門店が出来るまでに成長しています。
しかもフルーツ丸ごとをそのまま販売するより、カットした方が最終的な単価も高く、フルーツ一個あたりの利益も増加。
ただカットするだけ。しかもフルーツまるごとを買うよりも高いのに、なぜ市場に受け入れられ、規模自体も成長しているのか。
その背景としては、単身世帯の増加です。例えばスイカが食べたくても、一人暮らしの場合、スイカを丸ごと買っても食べきれない。しかもスイカ丸ごとだと、一人暮らし用の冷蔵庫の中身を圧迫。
冷蔵庫の中が丸々一個のスイカなんてことになりかねません。
ですがカットされたスイカなら、その日のうちに食べることもできますし、冷蔵庫に入るかな…という心配をする必要もありません。
さらに近年、高齢者の単身世帯が増えていることもあり、高齢者の場合は大きなスイカをカットするより、小さく切られたスイカの方が食べやすいということもあり、カットしたスイカなどのカットフルーツ市場が成長をしています。
ただ、カットしただけ。にも関わらず、市場が成長する。さらに丸ごとのフルーツを売るよりも単価も高いといいことづくめ。ですが実は、以前も似たようなケースがありました。
それが、野菜の単品売りです。
一人暮らし用野菜の単品売りで購入回数Up
今では野菜を袋詰めではなく、1個から買えるようになりましたが、以前はほとんどの商品が袋詰めで売られていました。
ですが最近1個から買えるものがどんどんと増えてたり、他にも白菜なんかは、一人暮らしの人のために、2分の1や4分の1どころか、8分の1、16分の1などが売られるようになっていたりします。
単品売りすることで、購入頻度を増やし、そもそもの市場規模も増加。さらに野菜を使いきれないことによる廃棄も防ぐことができます。
ですがこちらもフルーツをカットしただけのように、袋詰めの野菜をバラ売りにしただけ。ただそれだけで単価がアップし、市場自体も成長。
他にも、バラ売りにしたことで売上を伸ばしたものがあります。それが、お菓子です。
日本のお菓子といえば、外国人からお土産として大人気。ですが1つの袋にお菓子がまとまって入っていては、お土産として配ることができない。
そこで各社、小分けにした袋にお菓子を入れるようになり、外国人から日本のお土産として定着しました。
カットするだけ・単品にするだけ・小分けにするだけで単価Up
今日お伝えした内容は、フルーツをカットしカットフルーツと見せ方を変えただけ。野菜を単品・少量から買えるようにしたことで、一人暮らし用の野菜に。
そしてお菓子を小分けにしたことで、旅行のお土産としてのお菓子と、それぞれとても簡単なことですが、見せ方を買えることで、市場や売上や単価を伸ばしています。
自社の商品・サービスを小さくして、見せ方を変えることで、単価Upが狙えないかを考えてみるといいかもしれないですね。
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