『マグロが有名な街はどこですか?』と聞かれ、静岡県、もしくは清水港と答える方がいらっしゃったら、相当なマグロ好き。
実は、日本で最もマグロが取れるのは静岡県。まぐろにかける一世帯当たり年間支出額も、静岡市が全国1位。
さらに静岡県内の清水港は、2019年のキハダマグロの漁獲量は日本1位。「全国一のマグロ集積地」と呼ばれ、全国で販売されているツナ缶のメーカーも、静岡市の清水区に集中しているほど。
毎年開催される清水マグロ祭りには、5万人を超える来場者が訪れています。
ですがおそらくほとんどの人が、『マグロが有名な街はどこですか?』と聞かれたら、大間のマグロと答えるでしょう。
本州最北端に位置する下北半島大間町で取れるマグロは、「黒いダイヤ」とも呼ばれ、高級マグロとして知られています。
今でこそ誰もが知っている大間のマグロですが、実は2000年頃になるまで、ほとんど名前を知られていませんでした。それどころか、地元ではほとんどマグロ自体流通すらしていなかったそうです。
なぜここまで、大間のマグロが全国的に有名になったのでしょうか?
その理由は、メディアの影響でした。
ドラマをきっかけに町おこし
大間観光情報サイトのホームページによると、最初のきっかけは、2000年に放送されたNHKの連続テレビ小説『私の青空』が放送されたことがきっかけ。
それに呼応し、マグロで大間を元気にしようと立ち上がった有志によって、翌2001年からマグロ解体ショーを目玉にした集客の取組みがスタート。
さらに新年には大間のマグロ特集なども始まり、全国的に大間のクロマグロが知られ、今ではほとんどの人が『マグロが有名な街はどこですか?』と聞かれたら、大間のマグロと答えるまで知名度を獲得するに至りました。
メディアの力で知名度獲得
今ではマグロといえば大間といわれるほど全国的な知名度を誇る大間のマグロ。例え大間のマグロを食べたことがない人でも知っているほどです。それだけの知名度を、大間はメディアの力で獲得しました。
その結果、毎年行われる新春の初競りでは毎年高値を更新。2024年の一番マグロは大間産が1億1424万円と、13年連続で大間産のマグロが最高値となりました。
「〇〇といえば?」と聞かれ、まずパッと頭に思い浮かぶもののことを、第一想起と言います。
例えば今回でいうと『マグロといえば?と聞かれれば大間』とイメージするように、この第一想起になれば、
欲しいと思った時、確実に検討してもらえる。ネットでも指名検索してもらえる。
直感的に「良いもの」として認識されるので、価値をわざわざ説明する必要がない。そんなブランドを作ることができます。
これまで数々のクライアントを意図的にメディアに出演させ、急成長させてきた曽我将さんも、
「テレビCMやWeb広告とは、認知をお金で買う行為」
だと語っています。
どれだけ商品、サービスの質を高めても、既存のお客さんにファンになってもらうようにアフターサービスに力を入れても、時間やコストをかけて新商品を開発しても、
知名度があるかないか。
ただそれだけで売上や業績が変わってしまいます。ぜひ一度、自社はどうしたら「〇〇といえば自社」という状態が創り出せるのか。
そして、「〇〇といえば自社」と知られるためには、どうすれば良いのか。ぜひ一度考えてみてください。
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︎曽我 将とは?
株式会社ススム
代表取締役
新カテゴリー創造
ブランディング・プロデューサー
SUBARU・LOTTE
SUNTORY・NTT
Yahoo! JAPAN・Orico
ドミノ・ピザ・ロート製薬
バンダイナムコ・CAPCOM
FROM SOFTWARE
白泉社・講談社・なとり
はごろもフーズなど
数多くの日本を代表する企業の
CM・動画を制作。
中でもロッテGhanaのテレビCM企画では、
100億円超の売上を達成。
海外TVCM賞グランプリを獲得。
さらに国内外20以上の広告賞を獲得。
自身もギネス記録を獲得し、
近年は菅前総理・野田聖子大臣
横綱・大関の映像を制作。
自身が企画・主催した食フェスには、
累計5万人以上の来場者を集め、
これまで手がけたクライアントは、
「めざまし8」「朝日放送 NEWS おかえり」
「関西テレビ よーい ドン」「じゅん散歩」
「アド街ック天国」「おとな旅 あるき旅」
「ネプリーグ」「関西テレビ」
「モモコのOH!ソレ!み~よ!」など、
数々のテレビやバラエティで取り上げられ、
前年比30%、40%以上の成長を実現。
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