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年商10億事業構築を目指す社長のための
深井 宣光の「価値づくりマーケティングレター」!!!
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今日は、栃木県が生み出したイチゴの新品種「とちあいか」を題材に、新しい価値を作り出す秘訣を武器としてお届けします。
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この話は、イチゴや農業に興味がない方にも役立つ内容です。なぜなら「とちあいか」の成功は、消費者と生産者、それぞれの課題を解決しながら、新しい市場を切り拓いた「価値づくり」の見本だからです。
どんなビジネスでも、この「価値づくり」の考え方を応用すれば、新たな可能性を広げられるはずです。それでは、早速解説していきます。
「とちあいか」の新しい価値は何か?
まずは、「とちあいか」が登場した背景について。栃木県は「イチゴ王国」として知られ、日本一の生産量を誇っています。その代表的な品種が「とちおとめ」でした。
それ以前からあった「とちおとめ」は酸味と甘味のバランスが良く、長年愛されてきましたが、農家さんや市場の変化に応じた新しいニーズに応える必要がありました。
そこで開発されたのが「とちあいか」。この新品種は、従来のとちおとめに比べて明確に異なる「新しい価値」を生み出し、イチゴ王国・栃木県の成長戦略の中枢をになっています。
(出典:下野新聞)
そして、注目すべきポイントは、「誰」が変わるとそこには異なる「新しい価値」をつくりだすことができるということです。
消費者にとっての「とちあいか」
とちあいかは、甘さが際立つイチゴです。酸味が少なく、糖度が高いので、「もっと甘いイチゴを食べたい」という消費者の欲求を満たしてくれます。実際に食べてみると、その甘さは一口目からわかります。イチゴ特有の甘酸っぱさの印象が強い方には「イチゴってこんなに甘くておいしいんだ」と驚かれる方も多いそうです。
しかも、価格は従来のとちおとめと同じ。つまり、「新しい品種だから高い」と感じさせず、手軽に試してもらえるように配慮されています。これによって、消費者が購入する心理的なハードルが低くなり、スーパーでも手に取ってもらいやすくなっています。
農家さんにとっての「とちあいか」
一方で、農家さんにとっての「とちあいか」の価値は、まさに「効率よく稼げる」品種ということです。同じ畑の広さでも、収穫量がとちおとめより30~40%も多く、しかも、果実が大きいので、収穫やパック詰めの作業が簡単になります。
さらに「病気に強い」という特性も、農家さんには大きな魅力です。従来品種で問題となっていた病害への耐性があるため、トラブルが減り、栽培が安定するんです。農家さんの高齢化が進む中、こうした「負担の軽減」は非常に重要なポイントです。
とちあいかから学べる、新しい価値づくりのヒント
「とちあいか」は、消費者には「甘さ」という体験を、そして、農家さんに「効率」と「収益」を提供してくれています。
これをビジネスの観点から読み解くと、新しい価値を作る上でとても大切なポイントが見えてきます。
1. 誰のために、どんな価値をつくるのか?
「とちあいか」の成功の鍵は、消費者と農家さんという異なる立場の人々が抱える課題を明確に理解したことにあります。消費者にとっての「甘さ」、農家さんにとっての「効率と収益」、どちらの価値も、相手のニーズを深く掘り下げることで見つけ出されたものです。
あなたのビジネスでは、顧客や関係者の「本当に求めているもの」を見つけられていますか?表面に見える要望だけでなく、隠れた課題や望みに目を向けていきましょう。
2. 新しいアイデアで課題を解決する
とちあいかは、農業界が抱える「高齢化」や「人手不足」という問題を解決する品種です。同時に、消費者には「イチゴの甘さ」に新しい体験を与えました。このように、課題を解決するアイデアは、新しい市場を切り拓く強力な武器になります。
あなたの業界で顧客が困っていることは何ですか?その課題を解決する方法を考えることが、新しい価値づくりへの第一歩です。
3. 最初の一歩を踏み出しやすくする
「とちあいか」は価格をとちおとめと同じにすることで、消費者が「試しやすい」環境を整えました。どんなに良い商品でも、最初の一歩が踏み出せなければ、広がりません。価格設定やプロモーション、サンプルの提供など、最初のハードルを下げる工夫が成功への道を切り拓いてくれます。
あなたのビジネスにどう活かす?
とちあいかの事例は、どの業界にも応用できる普遍的な教訓を与えてくれます。
誰のために価値をつくるのか、どんな課題を解決するのか、どうすればその価値を手に取ってもらえるのか。
この3つの問いを深く掘り下げることで、あなたのビジネスにも新しい可能性が生まれるはずです。
P.S.
「とちあいか」のように、誰かの課題を解決することで新しい価値を生み出す方法を知りたい方は、ぜひこれまでの「価値づくりマーケティングレター」もご活用ください!
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それではまた次回のメルマガでお会いしましょう!
深井