頑丈で壊れにくい腕時計として知られ、1983年の発売以来、世界中で累計1億本以上売れているロングセラー商品のカシオ計算機「G-SHOCK(ジーショック)」。
誕生のきっかけは、G-SHOCKの開発者は伊部菊雄(いべ・きくお)氏が、父からの大事な贈り物として愛用していた腕時計を壊してしまったことでした。
パーツが無残にも散らばる様子を見た伊部氏は、「落としても壊れない時計」を作ろうと思い立ち、「落としても壊れない時計」の企画提案書を会社へ提出。G-SHOCKの開発が始まりました。
ですがそこから、何十回、何百回と開発テストをしても、「落としても壊れない時計」は完成せず…。
当初考えていた緩衝材を使った腕時計は、最終的にテニスボールほどの大きさまで緩衝材を入れた、もはや腕時計とはいえないものになりました。
そんな開発に苦労していた時のこと。たまたま訪れた公園で、子どもが遊んでいたゴム毬に着想を得たことがきっかけで、G-SHOCKは誕生しました。
ですが本当の悲劇はここからです。
1981年に商品の提案を行い、1983年発売。ですが発売当初、G-SHOCKは全く売れなかったそうです。
その背景として、当時は時計といえば「薄くて、軽い」ものが主流。開発された頃のG-SHOCKのような「厚くて、大きい」ものは時代の流れに逆行していたことでした。
200を超える試作、そして2年間にも及ぶ開発期間にも関わらず、全く売れなかったG-SHOCK。
ですがそんなG-SHOCK、あることがきっかけで爆発的にヒットしました。そのあることとは、アメリカでのテレビCMです。
全く売れなかったG-SHOCKが、CMで大ヒットした理由とは…
200を超える試作、そして2年間にも及ぶ開発期間にも関わらず、全く売れなかったG-SHOCKですが、大ヒットしたのは、1984年に全米で放映されたCMがきっかけです。
そのCMとは、アイスホッケー選手がバックの代わりにG-SHOCKの時計をゴールに向かってシュートするCM。
このCMが流れたことで、そんなに頑丈な時計があるのか!?と、消防士や警察官、軍の隊員などに大ヒット。
さらに、このCMに、誇大広告なのでは?と疑いがかかり、その騒動を聞きつけた全米ネットのニュース番組がCMシーンを再現する実験を生放送。
結果、本当に映像どおり壊れないということが証明され、G-SHOCKは「壊れない腕時計」という市場を作り出し、大ヒット商品となりました。
「壊れない腕時計」だと言われても、当時は「そんな時計あるわけないだろ?」と、多くの人が懐疑的だったそうです。どれだけ説明しても、信用してもらえず、本当にそんな時計があるのか?と疑われる始末。
ですが、「本当に壊れない」ということを映像で流したことで、「本当に壊れないんだ!」と、価値が明確に伝わったことで、大ヒット商品となりました。
価値を伝えるのは動画が最適
実際、日本国内で圧倒的なシェアを誇っているAmazon Primeも、配信途中に広告を入れることを発表し、すでにアメリカでは今年の1月に導入されています。中小企業経営者の方の悩みの1つとして、自社の価値、こだわりが伝わらない…。競合やその他の商品よりも高くなっている理由が伝わらない。という風に悩まれる経営者の方が数多くいらっしゃいます。
そこで必要になるのが、動画で価値を伝えること。例えば工場内部の生産している様子や、こだわっているところを、動画で撮影して配信する。
他にも最近よくYoutubeに上がっているレストランやラーメン屋さんでは、仕込みの風景から撮影し、その動画を配信するなど、いかに自社の価値やこだわりを届けるか?ということに、動画が使われるケースが増えています。
もし、自社の価値、こだわりが伝わらない…。競合やその他の商品よりも高くなっている理由が伝わらない…。
このようなことでお悩みの方は、動画でコンセプトや魅力、価値を伝えられないかを、ぜひ考えてみてください。
-----------------------------------------
︎曽我 将とは?
株式会社ススム
代表取締役
ブランディング・プロデューサー
SUBARU・LOTTE
SUNTORY・NTT
Yahoo! JAPAN・Orico
ドミノ・ピザ・ロート製薬
バンダイナムコ・CAPCOM
FROM SOFTWARE
白泉社・講談社・なとり
はごろもフーズなど
数多くの日本を代表する企業の
CM・動画を制作。
中でもロッテGhanaのテレビCM企画では、
100億円超の売上を達成。
海外TVCM賞グランプリを獲得。
さらに国内外20以上の広告賞を獲得。
自身もギネス記録を獲得し、
近年は菅前総理・野田聖子大臣
横綱・大関の映像を制作。
自身が企画・主催した食フェスには、
累計5万人以上の来場者を集め、
これまで手がけたクライアントは、
「めざまし8」「朝日放送 NEWS おかえり」
「関西テレビ よーい ドン」「じゅん散歩」
「アド街ック天国」「おとな旅 あるき旅」
「ネプリーグ」「関西テレビ」
「モモコのOH!ソレ!み~よ!」など、
数々のテレビやバラエティで取り上げられ、
前年比30%、40%以上の成長を実現。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- コラム2024年12月8日ロケットエンジンが暖炉で8時間燃え続ける動画
- コラム2024年12月7日価値を伝え、市場を生み出した伝説の動画
- コラム2024年12月1日より嫌われる広告はどれ?
- コラム2024年11月29日高くても選ばれる商品は何が違う?