つい先日、スポーツ専門のビデオ・オン・デマンド・サービスのDaznが、X(旧Twitter)上で物議を醸していました。
その理由が、Dazn内で配信されているサッカー中継の途中の広告について。テレビなんかでは放送の間にCMなどの広告が挟まるのが日本では一般的ですが、Daznは有料会員の放送でもCMを入れたことで批判が殺到。
しかも近年、Daznは月額料金の値上げを度々行っており、2016年は1,890円だったのが、今では4200円と倍以上にまで値上がりしています。そんな中、放送中にCMを流したことで、批判が殺到しているというわけです。
ですが実は、このようにオンデマンド配信の有料会員であっても、コンテンツの中にCMを入れるという動きは近年増加中。
その筆頭が、Netflixです。
配信途中の広告がスタンダードに
「没入感を削ぐ広告は導入しない」としていたNetflixでしたが、その方針を転換。「広告つきスタンダードプラン」という名称で、2022年11月から広告が途中で始まる新サービスを開始。
「広告費の利益貢献は2025年度から」としているものの、今後益々配信サービスの途中での動画広告は増加することでしょう。
実際、日本国内で圧倒的なシェアを誇っているAmazon Primeも、配信途中に広告を入れることを発表し、すでにアメリカでは今年の1月に導入されています。
ですがその一方で、テキスト・画像・動画の3パターンの中で、最も嫌われるのが、動画広告なんです。
ある調査結果によると、テキストのみの広告・画像タイプの広告・動画広告の3つの中で、
・「テキスト広告」を不快に感じる人の割合は、52.9%
・「画像広告」を不快に感じる人の割合は、が63.6%
なのに対し、
・「動画広告」を不快に感じる人の割合は、67.5%
と、動画広告が最も不快に感じられるということなんです。
では、動画自体もう見られないのか?というとそうでもなく、総務省が今年の7月に発表したデータによると、全年代において動画自体を視聴する時間は増加傾向にあり、動画視聴時間が200分を超えるというデータがあります。200分というと、1日3時間以上。それだけの時間動画を見ている計算になります。
つまり、広告としての動画は嫌われているものの、動画自体は昔より圧倒的に見られているということ。もし動画を自社のビジネスに組み込むことができれば、これまで以上の人にリーチができる可能性が上がります。
広告以外で、どんな動画の活用があるのか。ぜひ考えてみてください。
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︎曽我 将とは?
株式会社ススム
代表取締役
ブランディング・プロデューサー
SUBARU・LOTTE
SUNTORY・NTT
Yahoo! JAPAN・Orico
ドミノ・ピザ・ロート製薬
バンダイナムコ・CAPCOM
FROM SOFTWARE
白泉社・講談社・なとり
はごろもフーズなど
数多くの日本を代表する企業の
CM・動画を制作。
中でもロッテGhanaのテレビCM企画では、
100億円超の売上を達成。
海外TVCM賞グランプリを獲得。
さらに国内外20以上の広告賞を獲得。
自身もギネス記録を獲得し、
近年は菅前総理・野田聖子大臣
横綱・大関の映像を制作。
自身が企画・主催した食フェスには、
累計5万人以上の来場者を集め、
これまで手がけたクライアントは、
「めざまし8」「朝日放送 NEWS おかえり」
「関西テレビ よーい ドン」「じゅん散歩」
「アド街ック天国」「おとな旅 あるき旅」
「ネプリーグ」「関西テレビ」
「モモコのOH!ソレ!み~よ!」など、
数々のテレビやバラエティで取り上げられ、
前年比30%、40%以上の成長を実現。
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