豆腐といえば、私たち日本人の食事に欠かせないもの。といった印象がありますが、、、

実際は、日本人の食生活は年々欧米化し、朝食には味噌汁が欠かせない。なんていう家庭も少なくなり、豆腐の消費量は激減。

ご覧の通り、豆腐製造施設数の減少は危機的な状況にあり、事業譲渡などを行ってなんとか受け継いでいっている企業もあります。

ですが、こんな衰退市場にあっても、儲けの活路を見出し、大ヒット商品を生み出している企業もあります。

硬い豆腐!?で累計販売本数6000万本を突破!

その企業とは埼玉県行田市に本社を置く食品メーカー株式会社アサヒコ。

同社も豆腐市場の衰退に無関係ではなく、なんとかこの状況を打破すべく、打ち手を模索していました。

そんな中、2020年11月に、チキンバーのように硬い「豆腐バー」を開発販売したところ…

約3年で累計販売本数6000万本を突破。セブンイレブンなど大手コンビニチェーンでも売れに売れ、数億円単位で利益が改善していっています。

(出典:同社HPより)

では、なぜ、豆腐の需要が減っていっている中、このような大ヒット商品を開発開発することができたのか?

それは、、、

海の向こうに活路あり

その答えは海外にありました。当時社員だった、現社長を務める同社の池田未央氏は、米国出張にいった際にあることに気づきました。

それは、米国の小売店では、日本のような柔らかい豆腐ではなく、硬い食感のものが好んで食べられており、

しかも、硬さも『SILKEN(絹のような)』『FIRM(硬い)』『EXTRA FIRM(とても硬い)』と固さのラインナップまで揃っている人気ぶりで、衰退している日本の豆腐市場とは逆に、市場が大きくなっていることも判明

そして、帰国後に社内の反対をなんとか説得して、誕生したのが大ヒット商品の豆腐バーというわけです。

海外進出で更なる累計1億本を目指す!

現在同社は、2024年4月から日本食の人気も高いシンガポールでの販売を開始し、

2025年には、ムスリム圏や、距離や文化が近い台湾・香港まで拡大する。2026年はアジア圏へ拡大し、海外構成比10%を目指す。2027年以降は欧米へ拡大し、海外構成比30%を目指す。(引用:食品産業新聞社ニュースWEB)

というように着実に、海外展開の拡大を目指し、衰退市場の再興のステップを踏み進めています。

自社の活路はどの国にあるのか?

今回ご紹介したアスコムさんの事例では、偶然米国出張に行った際に、現地の生の需要をキャッチすることができ、自社の強みを活かして大ヒット商品を生み出すことができましたが、

同じように、自社の強みが活かせる現地の生の需要を、世界200ヵ国の中から見つけ出すことは、そうそう容易にできることではありません。

ですが、もし、世界200ヵ国のうちの半分にも当たる、100ヵ国の現地の人たちの生の声、抱えている課題、欲求を知っている人に相談して、

たった1ヵ国だけでも、見事に自社の強みが活かせる海外市場が見つけ出せたとしたら、いいと思いませんか?

5月22日に大阪、ポリグル社への企業視察では、世界100カ国でビジネスを展開しており、今年85歳の現在も先頭を切って事業を牽引している同社代表取締役会長の小田様に、

参加される皆様から、直接「自社の既存事業の強みは、どの国の、どんな市場で儲けの種に変えることができそうか?」

そんなことまでご相談いただける機会となっています。

今ならまだ、参加枠に残りがありますので、衰退市場から抜け出すための活路を見出すこともできる海外展開に、興味関心のある方は是非この機会にご参加ください。

今すぐ詳細をみる

投稿者プロフィール

深井宣光
深井宣光
月刊『社会課題と新規事業』オープンイノベーションナビゲーター

一般社団法人SDGs支援機構 事務局長/経済産業省関東経済産業局のベンチャー支援事業サポーター/東京都スタートアップ支援事業「NexsTokyo」メンター/JーStuartup WESTサポーター等を務める。

社会課題をビジネスで解決する仕組みと成功法則の調査・研究者。各種メディア、企業でのSDGs/サステナブル企画の、企画・監修のほか、講演、執筆、社会課題解決型のスタートアップのメンタリングなど多岐に渡って活動。NHK WORLD JAPAN「未来計画Q」公式サポーティングパートナー、フジテレビ「チャギントンSDGs」シリーズの他、日本テレビ「ZIP!」、テレビ東京「秒でNEWS180」「美しき捨て方」等、各局のTV番組等を監修及び出演。Googleが世界規模で推進する「Humans of YouTube」にて、社会的・文化的・経済的に有意義な影響を与えた日本を代表する100人の一人に選出。著書に「小学生からのSDGs」(KADOKAWA)。「SDGsビジネスモデル図鑑・社会課題はビジネスチャンス」(KADOKAWA)がある

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA